あの頃の神戸市 戦前神戸の風景
昭和初期には「神戸名所絵葉書」を謳った絵葉書が発行され、最新の街並みや施設のすばらしさを写真とキャプションで伝えました。神戸港の風景として外国船と川崎造船所のガントリークレーン(1912年竣工)、市街地のランドマークとして神戸タワー(1924年竣工)と大丸神戸店(1927年竣工)、市街地の裏山に向かう摩耶ケーブル(1925年開業)と諏訪山遊園、繁華街として元町商店街と湊川新開地の様子が見られます。なお、この絵葉書「最も新らしき神戸名所絵葉書 FINE VIEWS OF KOBE」は16枚組で販売されましたが、当館に残っているのは11枚です。さらに、絵柄のウラ面をよく見ると、摩耶ケーブルと三菱造船所の浮船渠には「A」の文字がありません。異なる被写体で構成された絵葉書のシリーズがいくつも発行されました。別の時期のAシーズとして、諏訪山や摩耶ケーブルの上から見た市街地、布引雌瀧、兵庫県庁、神戸海洋気象台などもあり、山から海の眺望や布引の瀧が見どころとされたこともわかります。