神戸市歴史公文書館
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あの頃の神戸市 有馬

六甲山北側の北区有馬町は、歴史的な保養の地である有馬温泉に多くの人びとが訪れています。有馬温泉は狭い範囲に、温度も泉質もさまざまな「金泉」「銀泉」「炭酸泉」「ラジウム泉」の4種類が湧出しています。有馬には発展の契機になった人物に由来する寺社が多く、有馬を最初に発見したといわれる大己貴命、少彦名命、熊野久須美命を祀る湯泉神社、奈良時代の僧行基の開創や仁西上人の再興に由来のある温泉寺(薬師堂)、太閤秀吉・北政所の別邸跡の念仏寺などがよく知られます。聖徳太子が創建し、江戸時代に大火から再建されたとして火除け観音を祀る極楽寺では、1995年の阪神・淡路大震災で損壊した庫裏の修理中に、秀吉が造らせた「湯山御殿」の一部が発掘されました。残された絵葉書からは、近世以降からいまに続く、有馬の社寺参詣や湯治などの観光資源を知ることができます。